甘酒や粕汁などで使われる、酒粕。冬になると、酒販店やスーパーマーケットなどで見かけることも多くなりますよね。
でも、どんな効能があるのか、どんな使い方ができるのかを意外と知らない人も多いのではないでしょうか?そこで今回は、酒粕の効能や簡単レシピをご紹介!この記事を読んで酒粕を日々の生活にぜひ取り入れてみてください!
日本酒の副産物「酒粕」
酒粕とは、日本酒を造る過程でできる「お酒の副産物」とでも言えるもの。米や麹菌などを発酵し、絞った液体が日本酒となりますが、その残った搾りかすが酒粕です。酒粕は、一般的に固形状やペースト状で販売されており、よく料理に活用されます。
酒粕を食べることで期待できる効果
そんな日本酒の副産物として生まれた酒粕ですが、実は摂取することで効能がたくさん!ここからはどんな効能があるのかをお伝えします。
1. 腸内環境の改善
酒粕には食物繊維のような働きをする「レジスタントプロテイン」が含まれています。この栄養素はお腹の中の脂を吸着し、排便をスムーズにしてくれる効果があるといわれています。また、腸内環境の改善として有名な「オリゴ糖」も含まれています。オリゴ糖は腸のぜん動運動を活発にし、便秘や便臭を改善する「ビフィズス菌」のエサとなる成分。腸内のビフィズス菌が生み出す酸が腸内を弱酸性に傾けることで、悪玉菌の勢力が弱まるので整腸作用・便秘の改善が期待できるのです。
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2. 美容効果
酒粕には美容効果が期待できる成分も多数含まれています。お肌のコラーゲン密度を高めるといわれる「α-EG」もそのひとつ。コラーゲン量だけでなく、保湿やお肌のハリ、水分量アップにも効果が期待されています。他にも、美容化粧品に使われる美白成分「コウジ酸」やシミ・そばかすの原因となるメラニンの生成を抑制する「フェルラ酸」、シワやたるみの改善につながる「グルコシルセラミド(スフィンゴ脂質)」なども含まれているので、美肌に近づける食材なのです。
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3. ダイエット効果
先ほどご紹介した「レジスタントプロテイン」は糖の吸収を抑え、脂肪の排出を促進することから、コレステロール値の低下、肥満の抑制、つまりダイエット効果も期待されています。酒粕以外にも大豆やそばなどにも含まれている成分です。さらに、脂肪を燃やし筋肉を強化し、食欲抑制する効果もあるといわれる「アルギニン」も含まれています。
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4. 貧血予防
酒粕には貧血予防に役立つ「葉酸」も豊富に含まれています。葉酸が多く含まれていることで有名なほうれん草と比べるとその量は最大2.5倍!成人1日分の必要摂取量を40gでまかなえる含量だそうです。(独立行政法人 酒類総合研究所の研究による) また、たんぱく質からエネルギーを生み出す「ビタミンB6」も豊富に含まれています。ビタミンB6は赤血球の合成に欠かせない栄養素であり、ホルモンバランスを整える働きもあるため、月経前症候群(PMS)の症状を和らげるともいわれています。
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5. 冷え性の改善
さらに、身体を温める効果も期待されていることから、温活にもぴったりの食材です。血管を拡張させる「アデノシン」や「アグマチン」が含まれているだけでなく、成長ホルモンの分泌を促進し、脂肪の代謝を促す「アルギニン」、筋肉量と筋力の向上に役立つ「BCAA」を増やす働きも期待されています。
▶︎【酒粕の栄養成分】「アデノシン」について詳しく知りたい方はこちら
▶︎【酒粕の栄養成分】「アグマチン」について詳しく知りたい方はこちら
▶︎【酒粕の栄養成分】「アルギニン」について詳しく知りたい方はこちら
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このように酒粕にはたくさんの成分が含まれています。腸内環境の改善はもちろん、美容効果、ダイエット効果、貧血予防などこれだけの効果が期待できる食べ物はなかなかないのではないでしょうか?みなさんも日々の生活に酒粕と取り入れてみてはいかがでしょうか?
簡単に取り入れられる酒粕レシピ&活用法
酒粕でつくる、甘酒のレシピ
【材料】
酒粕・・・100g
水・・・500cc(酒粕に対して5倍)
砂糖・・・50~54g(200㏄に対して大さじ2くらいが目安)
【作り方】
① 酒粕と水を鍋に入れて、滑らかになるまで丁寧に溶かす
② ①に砂糖を入れて混ぜながら溶かしたらできあがり!
▶︎酒粕専門店が、酒粕甘酒の水の量を比較してみた検証ブログはこちら
酒粕担当者おすすめ、焼き酒粕のレシピ
【作り方】
①適度な大きさに酒粕を切る
②トースターでこんがり焼き目がつくまでチン
③最後にメープルシロップをかけて、できあがり!
酒粕専門店が教える、酒粕レーズンのレシピ
【材料】
酒粕・・・100g
レーズン・・・70g
日本酒・・・大さじ2
【作り方】
①レーズンの表面についているオイルをとるために、熱湯を回しかけていきます
②キッチンペーパーを2回ほど替えて、水気が残らないようにしっかり拭き取ります
③「板粕」や「バラ粕」に日本酒を大さじ2程加えてラップをかけ、15~20秒ほど温めてください。その酒粕を練ってペースト状にします
④酒粕に②の水気を切ったレーズンを加えて混ぜます
⑤空気を抜きながらしっかりと瓶に詰め込みます
⑥冷蔵庫で2~3日漬け込んだら完成です!
酒粕レーズンを使ったアレンジレシピも多数公開中!
▶︎酒粕がクリームチーズのような味わいに。「酒粕レーズンラぺ」の作り方
▶︎クリーミーで濃厚な「酒粕レーズントリュフ」の作り方
▶︎さっくり&クリーミー!酒粕レーズンバターサンドの作り方
酒粕を毎日続けるなら、酒粕ヨーグルト「JOGURT」
とはいえ、毎日酒粕を使って料理するのはなかなか難しいもの。そんな方はアルコールを抜いた酒粕ヨーグルト「JOGURT(じょうぐると)」で毎朝スムージーを作ってみるのはいかがでしょうか?
「JOGURT」とは、酒粕を乳酸菌でもう一度発酵させた植物性のヨーグルト。そのまま食べてもいいですが、果物と一緒にスムージーにするともっと美味しく食べられるスムージーの素です。
作り方は簡単!「JOGURT」50gと好きな果物を入れてミキサーにかけるだけ!他にもアレンジ方法を紹介しているのでぜひ覗いてみてくださいね。
簡単に長く酒粕を摂り続けたい方にぴったりの酒粕ヨーグルト「JOGURT」。まずは2週間から始めてみてください。
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