難消化性タンパク質ともいわれ、食物繊維に似た性質を持つタンパク質です。胃で分解されずに腸まで届くことで、余分な脂を吸着し、体外に排出します。これにより、コレステロール値の低下やお通じの改善、さらには腸内細菌のバランスを善玉優勢にし、腸内環境を保つことでの美容効果が期待されています。

もともとは旨味成分として知られていましたが、最近では皮膚のコラーゲン量増加の効果が学術的に実証され、美肌成分としての注目が高まっています。清酒独特の発酵法、並行複発酵のおかげで、ビールやワインなどの醸造酒と比べて濃度が高くなっています。期待できる効果として、美肌効果（保湿、コラーゲン量・弾性・水分量のアップ）が挙げられます。

老化や脳機能に関わる成分で、その効果の研究が国際的に進められています。特に清酒は他の酒に比べてアグマチン含有量が多いため、酒粕にも豊富に含まれています。この成分は、醸造工程中の米麹、酵母、細菌によって生成され、特に清酒の醸造に使用される黄麹がアグマチンの産生能を持つことが知られています。アグマチンは老化防止に注目される一方、米国では筋トレのサポート食品としても利用されています。