酒粕の驚きの効能とは?健康と美容をサポートする万能発酵食品の魅力

現在、日本の「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に登録され、日本酒への関心が高まっています。同時に注目したいのが、その過程で生まれる酒粕。酒粕は腸内環境の改善や免疫力の向上、美白や保湿効果など、健康と美容をサポートする栄養素がたっぷり含まれる発酵食品なんです。そこで今回は、酒粕の効能に焦点を当ててご紹介します。

※本記事は、酒粕に含まれる成分の健康に関する可能性を紹介するものであり、予防やリスク低減を保証するものではありません。健康に関するご不安や治療については、必ず医師にご相談ください。

酒粕とは

酒粕は、日本酒を造る過程で生まれる発酵食品です。蒸した米と米麹、水を発酵させて作る「もろみ」をしぼった際にできる固形物のこと。酒粕には、アミノ酸やビタミンB群、フェルラ酸、レジスタントプロテインなど、健康や美容にうれしい成分がたっぷり含まれています。

酒粕の効能 ~健康と美容を支える栄養成分~

酒粕の効能1:腸内環境を整える

酒粕には、腸内環境を整える成分として注目される「レジスタントプロテイン」が含まれています。このたんぱく質は、腸内で脂肪を吸着し、便を滑らかにする働きがあるため、排出をスムーズにするサポート役として知られています。便秘の解消や腸内フローラの改善が期待でき、腸活に役立つ食品として注目されています。

レジスタントプロテインの解説記事はこちら

酒粕の効能2:免疫力を高める

酒粕には、免疫力を高める成分「β-グルカン」が含まれています。β-グルカンは、腸内で免疫細胞を活性化し、体をウイルスや細菌から守る働きを持つ多糖の一種です。グルカンにはα-グルカンとβ-グルカンがありますが、β-グルカンは分解されずに食物繊維として機能します。この働きにより、風邪やインフルエンザの予防をサポートする効果が期待されており、免疫力を高めたい人にとって酒粕は心強い味方です。

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酒粕の効能3:ダイエットをサポート

酒粕には、ダイエットをサポートする成分が豊富に含まれています。レジスタントプロテインは腸の余分な脂を吸着し、体外へ排出することでコレステロール値を下げ、脂肪の蓄積を防ぎます。さらに、脂肪燃焼を促進するアルギニンやα-GPC、脂質代謝を改善するクマル酸も含まれており、基礎代謝の向上や脂肪燃焼をサポート。これにより、健康的な体づくりをサポートしてくれます。         

ダイエット×酒粕の解説記事はこちら

酒粕の効能4:冷え性改善

酒粕には、冷え性改善をサポートする成分が豊富です。アデノシンは血管を拡張して血流を促進し、手足の先まで温かさを届けます。さらに、ニコチンアミドは血管の機能を正常化し、体内の熱を効率的に循環させる働きを持ち、ビタミンB群もエネルギー代謝を高め、体内で熱を生み出すのを助けます。このように酒粕には冷えを和らげる成分が多く含まれているのです。

冷え性×酒粕の解説記事はこちら

酒粕の効能5:自律神経を整える

酒粕には、自律神経を整える成分が豊富に含まれています。アミノ酸はセロトニンやドーパミンといった「幸せホルモン」の生成を助け、心の安定やストレス緩和に役立ちます。さらに、ビタミンB1やB6は神経伝達をサポートし、疲労感の軽減やリラックス効果が期待できます。腸内環境を整えるレジスタントプロテインは、腸の健康を保つことで自律神経の安定に繋がります。

自律神経×酒粕の解説記事はこちら

酒粕の効能6:美白成分

酒粕には、麹由来の「コウジ酸」が含まれており、この成分はメラニンの生成を抑える働きがあります。これにより、シミやそばかすの発生を防ぎ、肌のトーンを均一に整える効果が期待されています。さらに、コウジ酸は肌の色ムラを整え、透明感のある明るい肌をサポートします。加えて、酒粕に含まれる「アルブチン」も美白成分として注目されています。アルブチンは、メラニン色素の生成を抑制することで、くすみのないクリアな肌作りをサポートします。

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酒粕の効能7:保湿成分

酒粕には豊富なアミノ酸が含まれており、これらの成分は肌の角質層に浸透し、水分を保持する力をサポートすると言われています。アミノ酸は、肌の潤いを守り、乾燥による肌のカサつきをしっとりと整える効果が期待できます。さらに、アミノ酸が結合してできる「ペプチド」は、保湿効果を高めるだけでなく、肌を柔らかく保つ役割も果たします。

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酒粕の効能8:アンチエイジング

酒粕に含まれるフェルラ酸は、抗酸化作用を持つ成分で、肌を外部の刺激から守り、エイジングケアをサポートするとされています。フェルラ酸は、肌の老化を引き起こす活性酸素を抑制し、シワやたるみの原因となる酸化ダメージを軽減する働きがあります。この効果により、ハリや弾力のある若々しい肌を保つ手助けをしてくれます。

アンチエイジング×酒粕の解説記事はこちら

酒粕を使った、管理栄養士監修のおすすめレシピ

といっても、酒粕に慣れ親しんでいないと、どのように料理すればいいかわからないですよね。そんな方におすすめしたいのが、簡単な3つのレシピ。酒粕好きの管理栄養士監修のレシピを参考にぜひ作ってみてくださいね。

基本の甘酒

甘酒正しい量

酒粕といえば、甘酒ですよね。酒粕の栄養を手軽に摂取できる、簡単な飲み物です。

材料

  • 酒粕:100g
  • 水:500cc
  • 砂糖:50~54g(お好みで調整)

作り方

1. 鍋に酒粕と水を入れ、滑らかになるまで丁寧に溶かします。
 ※粒が気になる場合はハンドブレンダーやミキサーを使用してください。
2. 砂糖を加え、完全に溶けるまで混ぜます。
3. 火を止め、冷蔵庫で冷やします。
4. 冷たくなったらグラスに注いで完成です。
 ※濃いめに作って氷を入れて楽しむのもおすすめです。

酒粕甘酒レシピの記事はこちら

塩鮭入りの具沢山粕汁

体を芯から温める、栄養満点の粕汁です。塩鮭とたっぷりの野菜を使い、酒粕の旨味を存分に味わえます。

材料(2人前)

  • 酒粕:50g
  • 塩鮭:1切れ(約50g)
  • 大根:80g
  • 人参:20g
  • こんにゃく:15g
  • 油揚げ:1/4枚
  • だし汁:350cc
  • 味噌:大さじ1
  • 青ネギ:少々

作り方

1. 大根と人参は皮をむき、いちょう切りにします。こんにゃくは薄切り、油揚げは短冊切りにします。
2. 鍋にだし汁を入れ、切った野菜を加えて柔らかくなるまで煮ます。
3. 別の器にお玉1杯分のだし汁を取り、酒粕を加えて溶かしておきます。
4. 塩鮭を一口大に切り、鍋に加えて煮ます。
5. こんにゃくと油揚げを加え、アクを取りながら煮ます。
6. 味噌を溶き入れ、最後に溶かしておいた酒粕を加えて混ぜます。
7. 器に盛り付け、小口切りにした青ネギを散らして完成です。

塩鮭入りの具沢山粕汁レシピの記事はこちら

酒粕レーズン

酒粕レーズン アレンジレシピ5選

酒粕とレーズンを組み合わせたシンプルなおやつです。レーズンの自然な甘さと酒粕の風味が絶妙にマッチし、栄養価も高い一品です。

材料

  • 酒粕・・・100g
  • レーズン・・・70g
  • 日本酒・・・大さじ2

作り方

1. 熱湯をかけて、レーズンのオイルを取る
2. レーズンに水気が残らないようにキッチンペーパーでしっかり拭き取る
3. 酒粕に日本酒を入れて電子レンジで15~20秒ほどチン
4. 酒粕をしっかりと練り、柔らかいペースト状に
5. レーズンと酒粕を混ぜて、空気を抜きながらガラス容器に入れる
6. 冷蔵庫で2~3日ほど漬け込んだら完成!

酒粕レーズンレシピの記事はこちら

酒粕の保存方法とポイント

1. 冷蔵保存で鮮度をキープ

酒粕は、5℃前後の低温環境での冷蔵保存が基本です。冷蔵庫の中でも温度が安定しやすい「野菜室」での保管がおすすめです。冷蔵保存することで、酒粕の柔らかさや風味を長持ちさせることができます。特に開封後は、密閉容器やラップでしっかり包み、乾燥やにおい移りを防ぐことが大切です。

2. 冷凍保存で長期保存を実現

長期間保存する場合は、冷凍保存が最適です。冷凍することで、酒粕の品質を約1年ほど保つことが可能です。保存時は、使いやすいサイズに小分けしてラップに包み、密閉できるジップロックなどに入れておくと便利です。小分けにすることで、必要な分だけ取り出して使えるため、無駄がありません。冷凍することで発酵が進みにくくなり、酒粕特有の風味や香りを保つことができます。

3. 常温保存は慎重に管理を

酒粕を常温で保存する場合は、直射日光や湿気を避け、冷暗所で保管する必要があります。ただし、常温保存は発酵が進みやすく、風味が変わるリスクが高いため、可能な限り冷蔵または冷凍保存を推奨します。特に気温や湿度が高い夏場は、冷蔵保存が必須です。発酵が進むと、風味が酸味を帯びたり、色が変わったりすることがあるため、注意が必要です。

4. 温度変化の少ない場所を選ぶ

酒粕は温度の変化に弱いため、保存環境を安定させることが大切です。特に夏場や湿度が高い季節は、温度が急激に変化する場所に置くと品質が劣化しやすくなります。冷蔵庫の中でも、冷蔵室の奥や野菜室のような温度が一定の場所で保管するのがベストです。温度変化が激しい玄関先や窓際などは避けましょう。

5. 保存期間の目安

  • 冷蔵保存: 開封後は1ヶ月を目安に使い切りましょう。品質が変わる前に使い切ることが理想的です。
  • 冷凍保存: 冷凍保存なら最大1年程度保存可能です。ただし、早めに消費する方が風味を楽しめます。

酒粕の保存方法について詳しく解説した記事はこちら

毎日の食事に酒粕をプラスして健康的な生活を

酒粕は、ペプチドや食物繊維、オリゴ糖、ビタミンB群、アデノシン、レジスタントプロテインなど、体にうれしい栄養素がぎっしり詰まった発酵食品です。これらの成分は、腸内環境の改善や冷え性の緩和、美肌効果、さらに生活習慣病の予防に役立つとされ、多くの人に支持されています。

さらに、酒粕は保存性が高く、少量からさまざまな料理に使えるのも魅力です。甘酒や粕汁だけでなく、スムージーやお菓子作りにも活用できるため、毎日の食事に手軽に取り入れられます。健康と美容をサポートする酒粕を、日々の食卓にプラスしてみませんか?おいしくて体に良い、酒粕ライフを始めましょう!

酒粕を毎日の生活に取り入れたいなら、酒粕ヨーグルト「JOGURT」がおすすめ

「酒粕は健康や美容に良いと聞くけれど、毎日料理に使うのはちょっと大変…」そんなお悩みを持つ方にぴったりなのが、乳酸菌発酵酒粕ヨーグルト『JOGURT』です。JOGURTは、酒粕をもう一度乳酸菌で発酵させた植物性のヨーグルトで、酒粕の栄養を手軽に摂取できるのが魅力です。忙しい日でも、スプーン一杯で健康と美容をサポート。お試しパックも用意されているので、気軽に試してみてはいかがでしょうか?

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酒粕専門店 Hacco to go!
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運営会社:株式会社FARM8
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