酒粕にはこんな違いがあった!板粕・練り粕・バラ粕の違いを解説

日本酒を搾った後に生まれる「酒粕(さけかす)」。これまで日本の食文化に深く根付いており、漬物や調味料、お菓子の材料など、さまざまな料理に利用されています。最近では、その健康効果も注目され、酒粕を使ったスキンケア商品や飲料も登場するなど、ますます人気が高まっています。

しかし、ひとくちに「酒粕」と言っても、実はさまざまな種類があり、その使い方や風味も異なります。今回は、酒粕の種類について詳しく見ていきましょう。酒粕を使いこなして、料理の幅を広げてみませんか?

板粕(いたかす)

板粕とは、酒粕を平たく板状に成形したものを指します。日本酒を搾る際に用いられる「ヤブタ」と呼ばれる機械を使うと、酒粕が板状になって排出されます。これを切り分けたものが板粕です。外見は四角形で、硬さがあり、表面が少し乾燥していることが特徴です。

板粕は、しっかりと絞られるため水分が少なく、アルコール度数も低め。そのままでは固く、料理に使用する際は一度水や酒で戻してからペースト状にする必要があります。例えば、鍋物や味噌汁に加えたり、魚の粕漬けの漬け床として使ったりするのに最適です。また、長期保存が可能なので、家に常備しておくと便利です。そのままトースターで焼いて「焼き酒粕」を作るのもおすすめです。

練り粕(ねりかす)

練り粕は、板粕を長期熟成させてペースト状にしたものです。別名「踏込み粕」とも呼ばれ、熟成によってアルコール度数はさらに低くなり、風味もまろやかになります。練り粕の最大の特徴は、その滑らかな質感と香りの豊かさです。料理の際は、魚や肉、野菜の漬け床として使われることが多く、素材に深い味わいと香りを付けることができます。

また、練り粕はペースト状になっているため、サーモンや鰆(さわら)を練り粕に漬けて焼くと、ふんわりとした食感と酒粕の甘さが絶妙にマッチし、日常の食卓を格上げしてくれる一品になります。

バラ粕(ばらかす)

バラ粕は、圧搾機からこぼれ落ちた酒粕や、柔らかくて板状にならなかった酒粕を指します。形が不揃いでバラバラしているため「バラ粕」と呼ばれていますが、品質的には板粕とほぼ同じです。板粕と比べて水分量が多く、柔らかいのが特徴で、料理に使用する際には非常に使いやすいとされています。

バラ粕は、ペースト状にしやすく、味噌汁や鍋物の隠し味、または和風ソースやディップのベースとしても活用できます。そのまま溶かすだけで香り豊かな酒粕ペーストができあがるため、料理の時短にもつながります。

▼酒粕のアルコールを抜きたい方はこちらもご覧ください。

酒粕には、「板粕」「練り粕」「バラ粕」といった種類があり、それぞれの特徴を知ることで、料理の幅をぐっと広げることができます。板粕はしっかりとしたコクを出したい料理に、練り粕は素材の風味を引き立てる漬け床に、バラ粕は手軽に使える調味料やペーストにと、使い分けてみてください。

また、酒粕はただの副産物ではなく、栄養価も非常に高く、美容や健康にも役立つスーパーフードです。腸内環境を整える効果や美肌効果など、さまざまな健康効果も期待できます。あなたのキッチンにある酒粕、少しの工夫で新しい味わいを生み出し、食卓をより豊かにしてみませんか?是非、今回ご紹介した酒粕の種類を参考に、自分にぴったりな酒粕料理を楽しんでみてください。

酒粕を日常的に取り入れたい方に、酒粕ヨーグルト「JOGURT」

酒粕が健康・美容にいいとはいえ、毎日摂り続けるのは難しいですよね。そんなときにおすすめなのが、酒粕ヨーグルト「JOGURT」。酒粕を乳酸菌で再発酵させたヨーグルトで、手軽に酒粕生活が始めたい人にとって嬉しい商品です。そのままだと酸味が強いので、市販のヨーグルトとハチミツと一緒に食べるのがおすすめ。そのほか、バナナと豆乳を合わせてバナナスムージーにしたり、トマトジュースと1:1で割っても美味しく召し上がれます。他にもアレンジ方法をたくさん発信しているので、ぜひいろいろと探してみてくださいね。一緒に酒粕を取り入れた生活を始めましょう。

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