酒粕のアルコールを飛ばすには?酒粕専門店の調理法をご紹介

「美容・健康に良い」とよく聞くし、酒粕をもっととりたいけど、アルコールが苦手だったり、子どもに食べさせていいか不安に思ったりする方も多いのではないでしょうか?

今回はそんな方に向けて、酒粕のアルコールの飛ばし方をご紹介!日々、酒粕に触れている酒粕&発酵専門店「Hacco to go!」が簡単に効率よくアルコールを飛ばす方法をお伝えします。

※アルコールを完全に飛ばすことはできませんので、アルコール耐性のない方はご注意ください。

「煮る」はNG!? 一番アルコールが抜けるのは「蒸す」!

みなさんは酒粕をお料理に使うときにどうやってアルコールを飛ばしていますか?

一般的に酒粕のアルコール度数は8〜10%前後と言われていますが、よくみかけるレシピだと「ちぎってお水に浸して柔らかくする」となっていることが多いですよね。

ですが、酒粕は水に浸るとアルコール分が抜けにくくなってしまうんです。最終的には減少しますが、アルコール臭や独特の風味が抜けにくいので、お子さんやお酒が苦手な方にとっては食べにくい酒粕になってしまいます。

以前、新潟県醸造試験場で実験をした結果がこちら。煮てもアルコール濃度は減っていきませんが、蒸すとみるみるアルコール濃度が減っていっているのがわかりますね。105℃まで上がった細かな蒸気が酒粕内部のアルコールを加熱。立ち上る蒸気がアルコールを減らしてくれます。

ということで、私たちのおすすめは、蒸してアルコールを飛ばす方法。ここからは具体的なアルコールの飛ばし方についてご紹介します。

蒸してアルコールを飛ばす方法

①酒粕をカット
厚み2センチ以下、サイズ5㎝以内に酒粕をカットします。(厚みは薄いほどよくアルコールが飛びます)

②スチームで20分以上蒸す
たっぷりの蒸気で20分以上加熱してください。

③水を足してペースト
蒸した後は水を足して好みの硬さのペーストにしておくと、お料理に使うとき便利です。

ちょっと手間かも知れませんが、これが一番酒粕を食べやすくする方法。
アルコールをしっかり抜きたい方はこの方法を試してみてくださいね。

簡単にアルコールを抜きたい方は、電子レンジで!

時間がない方は電子レンジでチンをする方法もあります。ただし、スチームよりもアルコールが抜けにくく、お酒の香りや味が残りやすいので、まずは少量だけお試しでやってみてくださいね。

電子レンジでアルコールを飛ばす方法

<電子レンジ用のスチーマーを持っている方>

①酒粕を厚み1センチ以下、サイズ3㎝以内にカットして、600Wで4~5分。
②終わったら、蒸気と共にアルコールが抜けるまで5~10分放置したらできあがりです。

<電子レンジスチーマーを持っていない方>

電子スチーマーを持っていない方は、電子レンジ使用OKのボウルとざるでも可能です!

①下のボウルにお水を80㏄ほどはって、ざるには酒粕を乗せます。
※酒粕を軽く水でぬらすと焦げ防止になります。
②ラップをかけて600W で1分加熱してください。
※機種によっては過加熱になることもあります。ボウルの大きさによっても変わるので何度かテストしてみてください。
③ほかほかになったらラップを外し、粗熱が取れるまで5~10分放置しましょう。

蒸し器で蒸すよりアルコール感は残りますが、お料理にちょっとだけ使いたいときに便利です。

アルコールを抜くと酒粕はどうなるの?

スチームでしっかりアルコールを抜いた酒粕は、独特のアルコール臭がぬけておこめ本来の甘味や旨味を感じることができます。酒粕によっては甘栗やお芋のような自然な甘さを感じるものも。

しかし、アルコールが抜けると酒粕は保存性が悪くなります。さらに加水するのでカビが生えやすくなってしまうんです。アルコールを抜いた後は、煮沸消毒をした清潔な容器にいれて冷蔵庫で保管、なるべく3~4日以内には使い切りましょう。使い切れない分は冷凍保存しておくと便利ですよ。

使い切れないときはジップ付きの袋に入れて平らに伸ばし、冷凍保存しておくと便利。使う分だけ割ってお料理に入れることができます

今回は通常の「板粕」のアルコールの抜き方をご紹介しました。練粕や袋吊りなどのペースト状粕には適用できませんのでご注意ください。また、調理器具や酒粕の状態によって完全にアルコールが抜けない場合もあります。味や香りを確かめながら調理するのがおすすめです。

酒粕はアルコールを飛ばした方が、年代や時間を選ばずに酒粕を楽しむことができますよね。アルコールの抜き方をマスターして、美味しくて健康・美容にも嬉しい“酒粕生活”を始めましょう!

それでも、酒粕のアルコールを抜くのが面倒くさいよ〜!という方は、乳酸菌発酵酒粕「JOGURT」がおすすめ。通常、8%ほどあるアルコールを1%程度まで抑えた酒粕ヨーグルトです。しかも、こちらの商品は酒粕をもう一度乳酸菌で発酵させたもの。乳酸菌と酒粕を一緒に摂れる、腸活にぴったりの商品です。

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ただ、酸味が強いので、苦手な方はご注意ください。苦手な方は、市販のヨーグルトと混ぜて蜂蜜を入れてお召し上がりいただくと、美味しく召し上がっていただけるかと思います。

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