最近、酒粕が健康や美容に良いと注目を集めています。食材としてはもちろん、スキンケアや腸活の一環としても話題です。ただ、そのまま使うとなると甘酒や粕汁くらいしか思いつかない方も多いのではないでしょうか。
そんな方に手軽にできるレシピとしておすすめしたいのが、焼き酒粕!レシピといっても、酒粕をトースターで焦げ目がつくまで焼くだけ。簡単にできておいしいおやつになるので、ぜひ試してみてもらえたら嬉しいです。
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ですが、焼くことで栄養成分や効能に変化はあるのでしょうか?この記事では、酒粕本来の効能も含めtた、焼き酒粕の効能について解説していきます。
焼き酒粕の効能とは?その秘密を解説
まずは、酒粕本来の効能からみていきましょう。
酒粕の効能1:腸内環境をサポートする力
酒粕には、腸内環境の改善に役立つとされる「レジスタントプロテイン」が含まれています。このたんぱく質は、腸内で脂肪を吸着し、便を滑らかにすることで、スムーズな排出をサポートすると言われています。そのため、便秘の解消や腸内フローラのバランスを整える食品として注目されています。腸活を意識する方にとって、日常的に取り入れたい健康食材の一つです。
酒粕の効能2:免疫力のサポート
酒粕には、免疫機能の向上に役立つとされる「β-グルカン」が含まれています。β-グルカンは多糖類の一種で、腸内で免疫細胞を活性化させ、ウイルスや細菌から体を守る働きが期待されています。グルカンにはα-グルカンとβ-グルカンがありますが、β-グルカンは分解されにくく、食物繊維として腸内で機能します。これにより、風邪やインフルエンザの予防をサポートする効果が期待され、免疫力を高めたい方にとって酒粕は頼もしい存在といえるでしょう。
酒粕の効能3:ダイエットのサポート
酒粕には、ダイエットをサポートする成分が豊富に含まれています。注目の「レジスタントプロテイン」は、腸内で余分な脂肪を吸着し、体外へ排出する働きがあり、コレステロール値の低下や脂肪の蓄積を防ぐ効果が期待されています。さらに、脂肪燃焼を促す「アルギニン」や「α-GPC」、脂質代謝をサポートする「クマル酸」も含まれており、基礎代謝の向上に役立つ可能性があります。これらの成分が相まって、健康的な体づくりを支える食品として、酒粕が注目されています。
焼くことで栄養成分や効能は変化する?
では、焼くことで栄養成分や効能はどう変化するのでしょうか?酒粕に含まれる栄養素の中には、加熱によって効果が低下するものと、加熱してもほとんど影響を受けないものがあります。それぞれの変化について詳しく見ていきましょう。
加熱によって効果が減少する栄養素
1. 酵母
酒粕に含まれる酵母は、約40℃を超えると活動が鈍り、60℃以上で完全に死滅してしまいます。酵母には、糖の吸収を抑えて肥満を予防したり、血糖値の上昇を緩やかにする働きが期待されていますが、これらの効果を得たい場合は、加熱せず生の状態で摂取するのが理想的です。
2. ビタミン類
酒粕に含まれるビタミンB群やビタミンEは、熱に弱い性質を持っています。これらのビタミンは加熱調理により失われる可能性が高いため、ビタミンの効果を重視する場合は、非加熱の摂取方法を選ぶのが望ましいでしょう。
加熱しても影響を受けにくい栄養素
1. 食物繊維
酒粕に豊富に含まれる食物繊維は、加熱してもほとんど分解されません。そのため、加熱調理した場合でも腸内環境を整える効果が維持されます。腸活をサポートする食品として、加熱した酒粕料理も有効です。
2. ミネラル
カルシウムやマグネシウムといったミネラルは、熱に強い成分です。加熱調理をしてもそのままの形で残るため、酒粕を使った料理でもミネラルの摂取が可能です。これにより、骨や歯の健康をサポートする効果が期待されます。
まとめ
酒粕を加熱すると、酵母やビタミン類の効果は減少する一方、食物繊維やミネラルはほとんど影響を受けません。腸内環境を整えるための「食物繊維」や、骨の健康に役立つ「ミネラル」は、加熱調理した酒粕料理でもしっかり摂取できます。一方で、糖の吸収抑制を期待する場合やビタミンの効果を得たい場合は、加熱せず生のままの酒粕を取り入れるのがポイントです。
このように、焼き酒粕でも栄養成分や効能は大きく変わりません。酒粕をさまざまな方法で楽しみたい方は、ぜひ焼き酒粕を試してみてくださいね。
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