寒い冬にぴったりの粕汁は、酒粕の豊かな風味が楽しめる日本の伝統的な料理です。栄養価が高く、体を芯から温めてくれるため、健康的な冬の一品として人気があります。しかし、酒粕には8%ほどのアルコールが含まれているため、調理方法や食材の工夫でアルコール感を和らげることが大切です。本記事では、冬に楽しめる粕汁のレシピと、アルコールを抑えた調理法を紹介します。
酒粕の栄養と粕汁の魅力
酒粕は、ビタミンB群やアミノ酸、食物繊維が豊富で、体の調子を整える栄養素が多く含まれています。また、腸内環境を整える効果が期待できるため、冬場の健康管理にもぴったりの食材です。粕汁は、これらの栄養素を手軽に摂取できるうえ、体を温めてくれる温かなスープとして親しまれています。
アルコール感を抑える調理のコツ
- 十分な加熱でアルコールを飛ばす
酒粕に含まれるアルコールは加熱によって揮発しますが、完全に抜くことは難しいのが現状です。先に酒粕を蒸してアルコールをできるだけ飛ばしてから粕汁に入れるのがおすすめです。 - 豆乳や牛乳を加えてまろやかに
粕汁に豆乳や牛乳を加えると、酒粕の風味がマイルドになり、アルコール感が和らぎます。これらの乳製品にはたんぱく質が豊富で、スープ全体にコクが出ます。 - 香味野菜でアルコールの香りを中和
生姜やネギなどの香味野菜は、アルコール由来の香りを抑える効果があり、粕汁の風味をさらに引き立てます。
基本の粕汁レシピ
【材料】(二人前)
- 酒粕・・・50g
- 塩鮭・・・一切れ(50gほど)
- 大根・・・80g
- 人参・・・20g
- こんにゃく・・・15g
- 油揚げ・・・1/4サイズ
- だし汁・・・350cc
- 味噌・・・大さじ1
- 青ネギ・・・少々
【作り方】
①だし汁にいちょう切りにした野菜を入れ柔らかくなるまで煮込む
② だし汁をお玉1杯とりだし、別のボウルで酒粕に加えて溶いておく
③ 鮭は皮付きで一口大に切り、鍋に加えて煮る
④ こんにゃく、油揚げを加え、アクを取り、味噌で味をととのえ、溶いた酒粕を加える
⑤ 器にもり、小口切りの青ネギを振って完成です!
これに好きな具材を入れて自分だけの粕汁をつくってみてください。
アルコールに敏感な人への配慮
日本人の約40%はアルコールを分解する酵素ALDH2の活性が低いため、少量のアルコールでも不快な症状を感じる可能性があります。まずは少量から試すようにしてください。
まとめ
冬の寒い日にぴったりの粕汁は、体を温めるだけでなく、栄養補給にも役立つ一品です。酒粕のアルコール感を抑える工夫を取り入れ、家族全員が安心して楽しめる粕汁を作ってみましょう。豆乳や牛乳、生姜などを使ったアレンジも試しながら、寒い季節の食卓を豊かに彩りましょう。
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