甘酒はいつから飲んでいい?米麹甘酒と酒粕甘酒の違い

甘酒は「飲む点滴」とも呼ばれ、健康や美容に良い発酵食品として知られていますが、特に子供に与える際には注意が必要です。甘酒には主に2つの種類があり、米麹から作られる甘酒と、酒粕から作られる甘酒です。この記事では、子供や妊娠中の方に適した甘酒の種類と飲み始めるタイミングについて詳しく解説します。

米麹甘酒と酒粕甘酒の違い

甘酒は、米麹から作られる「米麹甘酒」と、日本酒の製造過程で得られる酒粕から作られる「酒粕甘酒」に大別されます。この2つの甘酒は、作り方も成分も異なるため、飲み始めるタイミングや飲む際の注意点が異なります。

  • 米麹甘酒
    米麹甘酒は、アルコールを一切含まないため、子供や妊娠中の方にも安心して飲める甘酒です。米麹が米のデンプンを分解することで自然な甘さが生まれ、砂糖を使わずに優しい甘みを楽しめます。ビタミンB群やアミノ酸、食物繊維など、体に良い成分が豊富に含まれているため、栄養価が高く、健康をサポートします。
  • 酒粕甘酒
    酒粕甘酒は、日本酒の副産物である酒粕を使用して作られるため、アルコールが微量に含まれています。これにより、酒粕甘酒は子供や妊娠中の方には不向きです。酒粕には栄養成分が豊富で、特にアミノ酸やペプチドが含まれているため、健康や美容効果が期待できますが、アルコール成分を考慮すると、飲むタイミングや飲む人を選ぶ必要があります。

子供には米麹甘酒がおすすめ

子供に甘酒を与える際には、米麹甘酒を選ぶことが大切です。米麹甘酒はアルコールを含まないため、離乳食の後期、1歳ごろから与えることができます。ただし、甘酒の甘みが強い場合があるので、少量から始めるのがポイントです。最初はスプーン1杯程度から始め、お湯で薄めて飲ませるのがおすすめです。

  • 注意点
    1歳未満の子供には、甘酒にハチミツを加えるのは避けましょう。ハチミツにはボツリヌス菌が含まれる可能性があり、乳児が摂取すると乳児ボツリヌス症を引き起こすリスクがあります。甘酒は砂糖を使わない自然な甘みが特徴なので、無理に甘さを追加せず、そのまま与えることが安全です。

妊娠中は米麹甘酒を選ぶ

妊娠中の女性にとって、甘酒は栄養補給の面で非常に優れた飲み物です。ただし、酒粕甘酒はアルコールを含むため、妊娠中の方は避けるべきです。代わりに、米麹甘酒を取り入れることで、健康的な栄養補給が期待できます。米麹甘酒にはビタミンB群、葉酸、食物繊維、必須アミノ酸が豊富に含まれており、妊娠中の健康維持や母乳の出を良くするサポートが期待できます。

  • ビタミンB群
    米麹甘酒には、ビタミンB1、B2、B6が含まれており、これらはエネルギー代謝や疲労回復、皮膚の健康維持に役立ちます。特に妊娠中はエネルギーの消費が多くなるため、ビタミンB群を含む米麹甘酒はおすすめです。
  • 葉酸
    葉酸は、妊娠初期に必要な栄養素として厚生労働省も摂取を推奨しており、胎児の健康な発育をサポートします。米麹甘酒に含まれる葉酸は、妊娠中の栄養補給に役立つだけでなく、授乳中にも重要です。

酒粕甘酒は子供や妊娠中には避けるべき理由

酒粕甘酒は、アルコールが含まれているため、特に子供や妊娠中の方には適していません。微量のアルコールでも、子供にとっては脳や体の発育に影響を与える可能性があるため、注意が必要です。

  • アルコールの影響
    子供はアルコールを分解する能力が未発達のため、大人に比べて同じ量のアルコールでも血中濃度が高くなりやすく、体に負担がかかります。また、妊娠中のアルコール摂取は胎児に悪影響を及ぼすリスクがあるため、酒粕甘酒は避けるべきです。

甘酒を取り入れるタイミングと注意点

甘酒を取り入れる際には、飲むタイミングや量に注意しましょう。特に子供や妊娠中の方は、適切な種類と量を守ることが重要です。

  • 米麹甘酒の取り入れ方
    米麹甘酒は、健康的な栄養補給として朝食時に取り入れるのがおすすめです。朝に飲むことで、エネルギー補給と共に体が温まり、代謝を高める効果が期待できます。また、妊娠中の方は小腹が空いたときの栄養補給としても最適です。
  • 適量を守る
    甘酒はカロリーが比較的高いため、特に子供や妊娠中の方は過剰摂取を避け、適量を守ることが大切です。少量をお湯で薄めるなどして飲みやすく調整しながら、健康的に取り入れましょう。

まとめ

甘酒は、栄養豊富で健康に良い飲み物ですが、子供や妊娠中の方には米麹甘酒が最適です。アルコールを含まない米麹甘酒は、体に優しく、栄養補給に役立つため、離乳後や妊娠中に取り入れることで、家族全員が健康的な甘酒ライフを楽しむことができます。一方で、酒粕甘酒はアルコールが含まれているため、子供や妊娠中の方には避けるべきです。正しい種類と適切な量を守りながら、甘酒を生活に取り入れていきましょう。

******************
レシピをはじめ、酒粕に関する情報はこちら
Hacco to go! HP https://haccotogo.com/
インスタグラム @haccotogo
Twitter @Haccotogo
******************

この記事を書いた人